パン太のキャリア構築予備校

年収2000万超えのコンサルから学んだ「好きな仕事で高年収を得ながら、社会に好影響を与える」仕事術やマインドセットを余すところなくお伝えします

総合商社と日系大手コンサルティング会社のメリット・デメリットにいて

f:id:think-tank:20181025210348j:plain

こんにちは、下克上コンサルのパン太(@consultant_jin)です。

 

本日は総合商社と日系大手コンサルティング会社のメリット・デメリットについてご説明します。

 

この二つの業界は、学生の就職活動においても、ビジネスマンの転職活動においても、非常に人気の高い業界です。

 

年収水準が高く、スケールの大きい仕事や経営に関わる仕事がしたいと考えている方にとっては、どちらの業界も魅力的に映っていると感じております。

 

本日は、大手シンクタンク系のコンサルティング会社の内部の人間であり、かつ、総合商社のプロジェクトに携わっていたこともあり、総合商社の内情にも通じておりますので、この経験からお話しできればと思います。

 

以下に動画も添付しておきます。
音声だけでも理解いただけるように作成しているので、通勤時間や隙間時間等に聞いていただけますと幸いです。


【コンサル転職・就職】総合商社と日系大手コンサルティング会社の比較

 

 

それでは早速、お互いのメリット・デメリットについてお話していきます。

 

 

商社の方がメリットが大きい5点

 

まず、商社の方がメリットが大きい点についてお話します。

 

①年収の期待値で考えると商社の方がやや高い

 

一つ目は年収の期待値で比較すると、総合商社の方がやや高いということです。

 

これは企業にもよるので一概には言えないのですが、若手の段階で見ると、コンサルの方が総合商社よりも年収の上がり幅が大きく、一見、多くの金額をもらっているかのように思えます。

 

しかし、コンサルではそもそも役職が上がらないことには給与が上がらない仕組みになっていることが多く、上位役職のパートナーやディレクターなどの給与が平均年収を大きく引き上げている、というカラクリがあります。

 

それらの役職になれば、もちろん総合商社を上回る年収を獲得することができるのですが、そこまで到達できる人は限られており、多くの人がマネージャーやその前のシニアアソシエイトといった役職にとどまります。

 

この結果、年収の期待値水準は約1000万程度となります。

 

一方の総合商社は、部長などの役職につける人は限られているものの、全員が1200万〜1400万円程度の年収に到達できる仕組みとなっているので、この結果、日系コンサルと比べて生涯年収の期待値は高くなるのです。

 

②企業としての安定性が高い

総合商社は事業ポートフォリオが多いことから、リスクを分散させることができ、結果として企業としての安定性が高い、という特徴があります。

 

具体的に述べると、商社では「鉛筆からロケットまで」と言われるほど、様々な製品を取り扱っており、たとえ一つの事業が何かしらの原因で赤字になったとしても、他の事業から得られる収益によってカバーできるという特性を持っています。

 

また、総合商社では低利益のトレーディングビジネスだけでなく、莫大な資金力を生かして、ベンチャーキャピタル的なビジネスを行っています。具体的には、様々な企業への投資や資金投入を行います。これらのビジネスは短期で見ると石油価格などによる変動は大きいものの、長期的な視点で見ると安定して高い利益率で収益を上げ続けています。

 

経済学者のトマ・ピケティさんが21世紀の資本の中で「投資によって得られる不労所得が経済成長率を上回る(r>g)」という統計結果から、「これまでもこれからもお金持ちがお金持ちになり続ける」ということを述べていますが、まさに総合商社は莫大な資金力を生かして、不労所得でお金持ちになり続ける、というビジネスを行っており、長期的な視点で見て安定的と言えるのです。 

 

一方で、日系コンサルティング会社は、会社にもよりますが、規模の大きい少数のクライアントに依存している場合があり、それらのクライアントの収益が悪化したり、関係性が悪化した場合に、仕事要請が来なくなり、大きく売り上げが下がるという危険性があります。

 

また、一部の優秀な上位役職のコンサルタントが会社の多くの売り上げを稼いでいる、というケースもあり、そのコンサルタントがチームを引き連れて他社に転職してしまったり、独立してしまうという場合に、大きな打撃を受けるリスクがあります。

 

これらのことから、総合商社の方が安定性が高いということがお分りいただけるかと思います。

 

③アドバイザリとしてではなく、自分が事業経営をできるチャンスがある

 総合商社とコンサルの違いとしてよく上げられるのが、「自分が事業経営をできるかどうか」という観点になります。

 

総合商社の現在のビジネスとして、ベンチャーキャピタル的な業務を行っていることは先ほど述べたとおりですが、投資先に資金投入するだけでなく、商社から社員を経営幹部として出向させて、実際の事業経営を行っているのが特徴的です。

 

コンサル会社の業務はあくまで経営層に対して、「このようにすると良いと思います」という案を提示し、意思決定を支援するに留まるのですが、商社の場合では実際に出向先の社長や経営幹部の立場となり、その会社の経営をリードしていくチャンスがあるのです。

 

④部署にもよるが、平均的に商社の方が激務度は低い

コンサルは労働集約的なビジネスモデルであり、短期間で高い成果を出すことが常に求められるため、どうしても激務になってしまう可能性が高いです。

 

一方で商社は、営業系の部署はコンサル並みに忙しくしているところが多い印象がありますが、コーポレートや事業投資系の部署などは比較的ホワイトな働き方をしていると感じています。

 

⑤礼儀やマナーが身につく

コンサルと商社の大きな違いとして、礼儀やマナーをどれだけ重要視しているか、ということがあります。

 

まずコンサルの場合、特に新卒でコンサル会社に入った人やIT系の企業に入ったケースだと、礼儀やマナーについて厳しく指導される経験を積まない人が圧倒的に多いです。

 

そのため、礼儀やマナーが身についている人と身についていない人の差が非常に大きい印象があります。

 

一方、総合商社の場合、新人の時に様々な先輩から礼儀やマナーについて非常に厳しく指導されると言う文化が根付いているため、組織的にそれらが身につくようになっています。

 

試しに、商社が入っているビルとコンサルが入っているビルの2つに入ってみて、エレベーターでそれぞれの社員がどのような動き方をするかみてみれば、その違いは明確にわかるかと思います。

 

コンサル会社の社員は操作盤の前に立つどころか、降りるときに操作盤の前の人に御礼も言わず、さっさと駆け抜けていく人が多いと思います。

 

総合商社の社員は操作盤の前に立つ人が多いですし、降りるときには操作盤の前の人に御礼を述べてから出ていく人が多いです。

 

 

礼儀やマナーは形式的なものではなく、相手に自己重要感を与えて、仕事をする上で良好な関係作りをする上でも非常に重要な動作となるため、コンサルになろうとされている方は、今一度自分の礼儀やマナーを見直して然るべきだと考えます。

 

個人的には、ロジカルであることやどれだけ考え抜けるか、と言ったことよりも、礼儀やマナーを気持ちを込めて行うことで、お客様と長期的な信頼関係を築ける人材の方が、コンサル向きであると感じていますし、私が面接を行う際には、そのような点がしっかりとできているかどうかを確認するようにしています。

 

私はコンサル会社で礼儀やマナーを深く学ぶ経験がなかったため、いつも以下の本を参考にしながら、実践できているかをチェックするように意識しています。

 

 

「電通では、ここまでやっているのか!」と言う衝撃を受けるとともに、明日からすぐにでも実践できるTIPSが詰まっているので、参考にしていただければと思います。

 

コンサルの方がメリットが大きい5点

 

次に、コンサルの方がメリットが大きい点についてお話します。

 

①下積みの期間が短く、早い段階から大企業の経営層などの上位層と仕事ができる

 

商社では最初の10年程度は下積み期間と言われるほど年齢が高い社員が多く在籍しており、年次が低ければ低いほど、雑務的な仕事が多く、それらに忙殺されていると聞いています。

 

一方で、コンサルでは若手の時点から、経営層などと一緒に議論をし、早い段階からチャレンジングな仕事をできる機会が多いです。

 

この理由はシンプルで、たとえ新人に近い若手コンサルであっても、かなり高額の価格設定をした上で、顧客に請求しているためです。

 

若手だから、という理由で低価格で設定されていれば、雑務的な仕事をやらせていても十分元が取れるのですが、顧客からすると高額のお金を支払っているので、それに見合う価値の仕事をしてもらう必要が出てくるのです。

 

そうすると、コンサル会社も若手を必死に育成し、1日も早く顧客の経営層に対して、少しでも価値のあるアウトプットを提供できるようにしなければというインセンティブが働き、様々な指導をしたり、経験を積ませたりするのです。

 

②転職市場価値が高い

 コンサルはどの企業でも活かすことができる能力を短期間で鍛えられる筋トレジムのような役割を担っていることもあり、基礎能力の高さや、その会社に属していたというブランドイメージ、ファームで得られる強い専門性を活かすことによって、様々な企業へ転職しやすいという特性があります。

 

この特性から、日系・外資の事業会社・コンサル会社に転職したり、ベンチャー企業に高いポジションで入社するなど、様々なパスが広がっています。

 

一方、商社はその企業内での給与水準は高いものの、専門性が身につきにくいという背景があることから、思いの外、転職市場での価値は高くありません。

 

そのため、会社が気に入らなかったり、会社の業績が傾いてきた、というときにリスクヘッジを取りやすいのは、商社よりもコンサルであると感じています。

 

③ルーチンワークがない

コンサルをしていて、他の企業よりも良いな、と思うのはルーチンワークがないことです。 

 

商社だけでなく、メガバンクなどに努めている方とお話をしても皆言うのが「とにかく無駄な雑務や申請系のルーチンの仕事が多すぎる」と言うことです。

 

ハンコ文化、と言われることもありますが、日系の大企業では課長→部長→本部長→常務→専務→社長などと意思決定者が段階的に存在しており、彼らの承認を得るための手続き系の雑務に負荷がかかることが多いです。

 

これはITを使ってシステム化してしまえばある程度効率化できるのですが、会社の文化として伝統的に紙を使った業務になっており、大企業では昔からの伝統をを脱却することが難しいため、それが残り続けているという背景があります。

 

一方でコンサルでは、少しでも無駄な作業は効率化していこう、というマインドが浸透しており、かつ、先ほどご説明した通り新人コンサルでも高価格で顧客に売っていると言う背景があることから、ルーチンワークに忙殺されることは少ないです。

 

申請業務系も紙文化は脱却しており、PCやスマホのみで迅速に行えるようになっている場合が多いと思います。

 

そのため、コンサルにいる限りは「なんで俺はこんなにくだらない仕事をしているんだ。。」と言うことを感じる場面は、少ないことでしょう。

 

④働き方が自由

 

コンサルでは、現在の働き方改革の流れを取り入れていることもあり、オフィスにとらわれずに働くと言うことがかなりやりやすくなっています。

 

具体的には、家やカフェからのテレワークを行なっていても、誰からも文句を言われることはありませんし、会議においてはSkypeで遠隔から参加することが可能です。

 

 さらに、最近では上記ツイートでも記載しましたが、シェアオフィスが都内各地に整備されてきており、そちらで働くことも推奨されています。

 

自宅から近いところで働くことで、通勤時間とそのストレスを軽減することができますし、顧客先から近いところで働けば、自社オフィスと客先の往復にかかる時間を削減することができます。

 

このようにメリットの多い自由な働き方ですが、商社ではまだ十分に活用されていないところが多いと聞いています。

 

毎日決まった席に座って仕事をするという従来型の働き方を、日系の大企業が脱却するのには、それなりにパワーがかかるようです。

 

⑤MBA社内候補生になりやすい

最後5つ目ですが、日系コンサルの方がMBA社内留学生の候補に選ばれやすい、ということがあります。

 

この理由は、私の働いているコンサルでは、そこまで多くの人が海外志向を持って英語力を高めているわけではなく、MBAに強い関心を持っている人が多くない、ということが挙げられます。

 

普段の業務でも日本語が使えればどうにかなる仕事も多く、英語を学ぶことによるインセンティブが湧きにくい環境にあります。

 

その中でかなりの英語力が必要とされるMBA留学を受けようと思う人が、そもそも母数としてあまり多くないことから、結果として、希望すればMBA社内留学候補生に受かりやすいのです。

 

一方の商社だと、海外志向が強い人が多く、入社時から高い英語力を持っている人が多いです。

 

さらに業務の中でも英語を使い、ブラッシュアップできる機会が多いので、MBA留学に必要な英語力が備わっている人が多く、結果としてMBA社内候補生となるためには高倍率の社内選考を突破する必要があるのです。

 

このような理由から、コンサルの方が商社よりもMBA留学の社内候補生になりやすい、と言えます。

 

まとめ

 

それでは、最後にまとめを記載します。

 

商社の方がコンサルよりもメリットが大きいのは以下の5点です。

①年収の期待値がやや高い

②事業ポートフォリオが多いことと、多額の資産を持っていることによる企業としての安定感

③アドバイザリではなく、自分が事業経営をできるチャンスあり

④部署にもよるが、平均的に忙しさが低い

⑤礼儀やマナーが身につく

 

日系コンサルの方が商社よりもメリットが大きいのは以下の5点です。

①下積みの期間が短く、早い段階から大企業の経営層や上位層と仕事ができる

②転職市場価値が高い

③ルーチンワークがない

④働き方が自由

⑤MBA社内候補生になりやすい

 

以上となります。